北海道価値創造パートナーシップ

タイトル・活動の紹介

2017/03/31

地域と繋がり、豊かに生きる

【餅café&stayわが家 堂脇 聖美氏】

地域と繋がり、豊かに生きる写真01 豊富町で「餅café&stayわが家」を経営する堂脇氏は、アトピー性皮膚炎の湯治治療のために、当時1歳の息子とともに旭川市から移住してきました。
堂脇氏は、今の豊富町での暮らしは奇跡のような毎日だと話します。生後間もない頃から重症のアトピー性皮膚炎を患い、強い薬を使いながら、入退院を繰り返し、合併症を引き起こした時には命の危険を感じることもあったそうです。また、子供を出産した後は、さらに症状が悪化し、睡眠薬を飲んでも眠れないほどに激しい痛みが伴い、生きることを諦めようという瞬間も何度もあったようです。通常はアトピー性皮膚炎の方には処方されない、強い免疫抑制剤の内服もしなければならないような状態でした。肌の改善のために温泉巡りをしている中で、偶然豊富温泉に出会い、初めて痛みを感じることなくお湯に浸かることができたことがきっかけとなり、薬物治療の限界も痛感する中、豊富町に移住することを決めました。
移住当初、一番辛かったのは知り合いと呼べる人がいなかったことだと話します。そこで、自分が欲しかった場所を自分の手で実現させようと、カフェ「餅café&stayわが家」をオープンさせました。お店では、移住してきた人々の繋がりや地域の繋がりなど、自然な形で築いていけるように心がけているそうです。
地域と繋がり、豊かに生きる写真02 お店で提供するメニューは、可能な限り道北の食材を使用し、手作りをしています。料理講座や豊富高校での家庭科実習、イベント等でのお弁当やスイーツ作り等の依頼をいただく機会も徐々に増えてきており、新たなことにチャレンジできる喜びを感じているそうです。また、様々な講師をお迎えし、女性のための学びの場を作っています。湯治でアトピーの肌の症状が改善した女性に対して、メイクレッスンも開催しました。
また、 2015 年からは移住体験ホームをスタートさせました。これまでに、熊本、愛知、東京、静岡、広島、山口、千歳市、旭川市のアトピー湯治者の方々と一緒に暮らしてきました。豊富温泉で健康になるサポートはもちろんのこと、移住自立支援にも取り組んでいます。同年、移住仲間5人で豊富温泉への恩返しがしたいと「豊富温泉もりあげ隊」を結成しました。イベントの企画・運営等、様々なことにチャレンジしています。
堂脇氏は、もう一度もらったような人生だから、健康になった今だからできることを気負わず自分のペースで活動していきたいと話します。
「日々の暮らしの様々なことが決して当たり前ではないことに気づいたときに、心の底から湧き上がる想いは、ありがとうという感謝の気持ちです。その思いがあれば、どこで暮らしても地域と繋がり、人と繋がり、良い循環を生み、豊かに生きていけると信じています。」


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